2019年8月31日土曜日

【ノートPC開腹計画】SSDの選定〈3〉

 
 
ここまで、MLC と TLC の差、
台湾メーカーの ADATA と Transcend の差を見てきた。
結果、
台湾 ADATA の MLC 採用 SSD「SU900」が軍配を上げている。
 
この「SSD の選定」記事を書き始めたころは日韓の関係が悪く、韓国の製品を使ってもワクワクできなそうな気がしていた。しかし8月末、当の韓国でも「こんなに嫌日するのはやめよう」と市民がデモをしたりしていると知って、ちょっとホッとした。そこで改めて Samsung の製品にも目を向ける気になった。
 
ここからは韓国 Samsung の製品を、前ページと同じように比べてみよう。
また、価格.com や Amazon でのレビューもチェックし、型番にこだわらず各メーカーの製品の長所と短所を考察したい。
 
 
 
Samsung の MLC 採用 SSD は
 
台湾 ADATA の SU900 と同じ条件で比べることができるのは、
韓国 Samsung の 860 PRO だろう。
 
まずは、Samsung の製品の情報を、比較のために下位モデルとともに表にしてみる。
 
中枢部
フラッシュメモリコントローラDRAMキャッシュ
860 EVO3D 3bit MLC V-NAND (TLC)MJX controllerあり
860 PRO3D 2bit MLC V-NANDMJX controllerあり
 
容量と価格
容量@1GB(1TB、価格com)発売時期
860 EVO500GB 、1TB¥172018/1
860 PRO512GB 、1TB¥352018/1

 
保証は5年、TBW は 512GB の製品で 600TB。ADATA SU900 の 400TB を上回る。
 
ADATA の SU900が2016年発売だったことを考えると、Samsung の 860 PRO が2018年発売というのが際立ってくる。日進月歩の半導体業界、やや頭打ちになってきているとはいえ、日々研鑽を積んで新商品をプッシュしてくる Samsung の姿勢には恐れ入る。いつも自社製品であるコントローラも、新型なのだという。
 
 
では、人気の Samsung 、実力はいかほどのものか。
 
前記事で見たベンチマークの画像を使って、ADATA SU900 と比べてみよう。
Samsung SSD 860 PRO のベンチ数値は、ASCII によるレビュー記事を参考にした。
 


い…
い……
いいじゃないか、Samsung!!!!
 
 
 
各メーカーの特徴は
 
次に、いろいろな通販サイトや情報サイトに寄せられた個人の使用感などをざっくり見て把握した、各メーカーの長所と短所をまとめてみたい。
 
 
《 Transcend の SSD 》
SSD370S 512GB の価格:19,480円~
長所:ケースがアルミ製
短所:ファームアップデートをすると、中身が消える!!!
   ケース内に放熱シートなし
   搭載コントローラにバラつきあり(おみくじ)
 
 
《 ADATA の SSD 》
SU900  512GB の価格:13,780円~
長所:5年保証
短所:ケースがプラスチック
   コントローラが熱くなる。付属ソフトの温度センサーがうまく動いていない
   ケース内に放熱シートがない
 
 
《 Samsung の SSD 》
860 PRO 512GB の価格:17,980円~
長所:5年保証
   メタルケース
   512GB の TBW は 600TB
   放熱シートがあって、さんざんベンチしたあとでも熱くならない
短所:台湾製じゃない!(笑)
 
 
 
ああ、これは、もう、Samsung さんの圧勝だ。
台湾大好きだけど、データの格納庫は寄らば大樹の陰、安全性こそ要。
熱くなりすぎるとかデータが消えるとか、ナシにしていただきたい。
 
 
 
というわけで、おそらく、Samsung 860 PRO で決まりです。
 
 
 
 
実装の様子はコチラ!
 
 
 

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