2010年5月27日木曜日

“CA” Chapter IVの覚え書き

 
William Lilly “Christian Astrology”
―An Introduction to Astrology―
 
Chapter4(の覚え書き)
 
How to Erect a Figure of Heaven by the Ephemeris and Table of Houses, aforesaid.
 
 
 
p33
 
aforesaid 前述の
 

yet if he be within five degrees of the Cusp of any house, his vertue shal be assigned to that house to whose Cusp he is neerest, &c.
「(天体が)カスプの5度以内にあるなら、その天体の働きはそのカスプの属するハウスに割り当てられる。」
これは、カスプの5度前ルールについて述べられているのだろうか。
たとえば、第1ハウスのカスプ(アセンダント)直前の、第12ハウスの終わりのところ
(次のカスプまで5度ほど手前)に天体があった場合、それはすでに第12ハウスに対してだけでなく、
第1ハウスに大きな影響を与えている。つまり、このことが語られているのだろうか?
 

vertue =virtue 力、効力、効きめ
assign 割り当てる、あてはめる、あてがう

neer=nearやyeer=yearを見て、このスペリングにある感想を抱いた。
yeerは、辞書に中世の語形として記載がある。neerのほうは、中世の形にnereとある。
だから、yeerと綴るのはミスではない。neerも、nereからnearへの移行期にあって
混ざりがちだったのかもしれない(「ら」抜き言葉のように)。
 
もう少し調べてみると、現在「-ear」である語の多くが、昔は「-ere(-eren)」と表されていたらしい。
fear ← fere、gear ← gere、hear ← heren、pear ← pere、
rear(後ろ)← arrear ← arere、rear(養育する)← reren
 
「dear(愛しい)」と「deer(シカ)」は、カタカナで書けば、前者はデア、後者はディアと
したくなるのが一般的かと思うが、辞書によれば両者の発音は同一である。
英語ではいまなお「-eer」「-ere」と「-ear」は区別しない傾向にあるらしい。(例外はある。bearとbeerなど)
 
そうなると興味深いのは、なぜ「-eer」「-ere」が「-ear」になったかだ。
日本人にしてみれば、末尾で「アー」の発音になるのなら「-ear」のほうがしっくりくるような気がするわけだが、
もしかしたら英語の国際語化とも関連するのかもしれない。
 
hereafter 以後、今後、これから先
as if まるで…かのように
 
 
 
p34
 
Question or Nativity ホラリーであろうがネイタルであろうが
stand on …に基づく
adhere ぴったりとつく、くっつく、付着する
exceed 上回る、超える
 
 
 
p35
 
former 以前の、順序が前の、前述の
precisely 正確に、厳密に、ちょうど
upward 上方に
 
 
 
p36
 
hereof これに関して

対向サイン
白羊宮←→天秤宮 金牛宮←→天蠍宮 双子宮←→人馬宮
巨蟹宮←→磨羯宮 獅子宮←→宝瓶宮 処女宮←→双魚宮
 
対向ハウス
10←→4 11←→5 12←→6
1←→7 2←→8 3←→9
 
possess 所有する、占有する、支配する
aright 正しく、間違いなく、適切に
 
 
 
p37
 
therefore その結果、それゆえ、したがって
ought to …すべきだ、…ねばならない(≒must)、…したほうがよい
precede …より先に起こる、優先する、上位にある
conclude 結論づける、最終判断をくだす、終わらせる
 
 
 
p38
 
equivalent 等しい、同等の、…に相当する
reduce 誤差を補正する、計算して正しい値を取り戻す
nigh 詩・雅、=near
 
 
 
p39
 
rectify 正す、計算で調整する
shew 英古、=show
stamble つまづく、つかえる
sufficient 十分な
Sheame =scheme? set a scheme of Heavenで、ホロスコープを作成する
copious 多数の、豊富な
 
the 17 of Ianuary 1646,...the Sun that day at noon is in 7 degrees and 52 of Aquarius:
1646年1月17日の正午に、太陽が宝瓶宮7度52分にある:
この時代のイングランドはユリウス暦(Julian Calendar)を使用しているので、グレゴリオ暦とは11日のズレが生じている。
 
グレゴリオ暦は1582年にローマ教皇の制定により開始されたが、プロテスタント諸国はカトリックへの反感から
採用を見合わせる国が多かったらしい。
 
subduct 減算する、引く
 
 
 
p40
 
adjoyn =adjoin 近接する、隣接する
utmost 最大の、最遠の、最も端の
formerly 以前、かつて、昔は
 
if you find sometimes two Signs in one house, or almost three, or sometimes one Sign to be on the Cusps of three houses,...
「ひとつのハウスの中に2つ3つのサインがあったり、ひとつのサインの中に3つのハウスカスプがあるような場合であっても」…
ひとつのサインの中に3つのカスプ!
お目にかかったことがないのは、イングランドのような高緯度地域のホロスコープを建てたことがないから?
 
orderly 規則正しく、きちんと、整然と
permit 許容する、…の余地がある
properly 適切に、間違いなく、厳密に
correspond 一致する、相当する、対応する
substract =subtract 減算する
yea 古・文、=yes
 
 
 

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