2019年10月8日火曜日

【野鳥観察】オナガの家族

 
オナガ(尾長、azure-winged magpie, Cyanopica cyanus )はいつも大家族だという知識はあった。
 
4~6羽は当たり前、ときに10羽を超す群れを作り、華やかなブルーの尾羽をひらひらさせながら枝から枝へと舞い渡る。群れが地面に舞い降りる様子は、さながら南国。これで声さえ美しければ……と思うなかれ、彼らの「さえずり」は想像以上にトロピカルだ。
 
とはいえ、「地鳴き」の声がグェーグェーうるさいのは事実。
さえずりは、なかなかチャンスに巡り合わないのか、ネットを探しても見当たらない。ものすごくかわいいので、いつか録音したい。
 
 
さて、自宅の窓から見える電線で、オナガの家族に出会った。
この夏はオナガが自宅周辺にいっさいおらず、この界隈には来ないのかな?と寂しく感じていたのだ。
 
だが、10月8日の朝、声がきこえたので窓辺にすっ飛んでいった。
電線に止まっているのを見て、カメラをひっつかんで窓辺に戻る。
 
そーーーっと窓を開け、夢中でシャッターを切る。
ずいぶんと老いた個体だ。
 
ヒラリと舞って柱の左にやってきた

 
だが、これはボスのようだ。さては、長老だな。
家族が楽しげに木々の葉陰に出入りするあいだ、この長老はここでじっと周囲を警戒していた。
 
それもそのはず、幼鳥がいた!
 
凛と胸を張るが、いかにも幼い

 
ぽわっぽわの首まわり、発達途中のくちばし。
ああ、なんて可愛らしい。
 
成鳥もそばにいる。直接の親かもしれない。
 
お目付け役。現役世代っぽい

 
樹間を渡り飛んでいたために、何羽の家族なのかは結局わからなかったが、ひとつ思ったのは、オナガの家族の世代バリエーションがこれだけ豊かならば、そりゃ大家族にもなるよな、ということ。
 
 
私にとって、オナガは瑞鳥だ。 
独身のころ、私は多摩湖の南端ぞいの道を通って駅まで通っていた。駅に着くまでにオナガを見かけると「その日はいいことがある」と思うことに決めていた。さえずりを聞けたときには、もうそれだけで気分は一日中サイコーだった。
 
 
うれしいことに、長老は動画にも収まってくれた。
 

 
 
おまけ。
同じ日に、窓を開けずにガラス越しに撮ったシジュウカラ Parus minor
この子たちも「青い」というイメージだけど、けっこう黄色い。
 
脚が、脚がカワイイ♡

 

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