“ＣＡ” Chapter VIIの覚え書き（第５室から第８室まで）

　
William Lilly “Christian Astrology”
―An Introduction to Astrology―
　
Chapter７（の覚え書き、第５室から第８室まで）
　
Of the twelve Houses, their Nature and signification.
　
　
　
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The fifth House.
〈第５室について〉
　
子ども、大使、妊娠の状態、宴会、パブ、旅籠、娯楽、使者あるいは外交官
Embassadour　＝ambassadorの古形
Banquet　祝宴、正式な宴、豪華な食事
Ale-house　居酒屋、パブ
Taverne　１階がパブ、２階が宿屋の旅籠
　

父親の財産、都市が攻囲されているときの攻撃と防御について。
妊婦が産むのは男児か女児か。
ホラリーにおける、息子もしくは娘の健康と病気。
bring forth　子を産む、産出する、もたらす

腹部、肝臓、心臓、わきと背中をつかさどる。
第５室はMasculineである。
色は黒と白、あるいは蜂蜜色。
第５室はSuccedent室である。
共同表示体は獅子宮と金星で、金星は第５室がジョイである。
それはここが、娯楽、喜び、歓楽の室なためである。
in regard　…について、…に関して
Merriment　陽気な集まり、歓楽
　
第５室が、火星か土星の入室によって残念なことになっていると、例外なく、反抗的だったり、強情で扱いにくい子どもを表す。
wholly　もっぱら、全体的に
disobedient　反抗的な、従順でない
untoward　都合の悪い、不運な；強情な、ひねくれた
　
　
　
The sixth House.
〈第６室について〉
　
男女とも使用人、船の奴隷、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、小型のウシの扱い方、そこから生じる利益と損失。
Gallislaves　ガレー船の奴隷？
Hogges　＝hog 食用に飼育されているブタ
Connies　＝cony　ウサギ、特にアナウサギのこと
thereby　そこから、このことから、それによって
　
病気については、その質と原因、問題を起こしている主な体質、治るのか治らないのか、病が長引くのかどうか。
humor　気分、体質；体液、中世の４つの体質区分
offending　問題を引き起こす、気分を害する、不快な気分を招く
　
日雇い労働者、小作人、農民、養羊業者、養豚業者、養牛業者、森番。
Tenants　小作人
Hogheards　＝hog-herd　ブタの群れを先導する（人）
Neatherds　＝neat-herd　ウシの群れを先導する（人）
Warriners　＝warrener　森番、狩猟場の管理人、転じてウサギの繁殖地の管理人
　→ Warrinerは姓として現存するもので、姓の起源を調べられる「Surnamedb.com」によれば、そのルーツは狩猟場や森の管理人だった。
　（They lived by a "warren" or "game-park" and employed as the game or forest warden, the "warrener".）
　　また、この「warren」の語源はさかのぼれば、「守る」という意味のゲルマン語「warjan」で、それが古期フランス語に入って「guarenne」、イギリスのアングロフランス語で「warenne」もしくは「warrene」になったということらしい。
　
おじ、父の兄弟や姉妹を表す。
腹部の下方、腸から臀部にかけてを表す。
inferiour　＝inferior　下級の、身分が低い；位置が低い、底部に近い
intestines　腸、消化管
Arse　＝ass　尻；肛門（ただしarseはあくまで「尻」の意味らしい）
　
　
　
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Feminineで、Cadent室である。アセンダントとアスペクトがないと不幸である。
色は黒である。
第６室は火星のジョイである。
処女宮と水星が第６室の共同表示体である。
火星と金星が第６室で合になっているなら、よき医師となる根拠となる。
Physitian　＝physician　医者（格式ばった言い方）
　
　
　
The seventh House.
〈第７室について〉
　
結婚、ホラリーでの尋ね人、それが男か女か、恋についての質問全般、公敵。
inquired after　安否を尋ねる、体調を気遣う、見舞う
　
訴訟における被告、戦いにおける反対陣営。
すべての口論、対決、訴訟。
Defendant　被告人；〈中世〉養護者、弁護者
Warre　＝war（中世形はwerreなので、その変形か？）
opposing　敵対の、意見が反対の
Quarrel　仲たがい、口論、不和（暴力を伴わない喧嘩）
Duel　１対１の対決、決闘
　
占星術では占者本人を表す。
Artist　専門家
　
医薬の分野では医師を表す。
Physick　薬；医術
　
泥棒、窃盗（もしくは盗品）、男女を問わずこっそり忍び寄る人
Theeves　＝thieves ← thief（こっそり盗む）泥棒
Theft　盗むこと、窃盗；盗まれたもの、盗品
　
妻や恋人、その容姿、人相、気質、高貴な生まれか卑しい生まれか。
condition　状態、体調；経済状況；身分、境遇、社会的地位；性格、気質
Nobly　＝noble　身分の高い、高貴な生まれの
ignobly　＝ignoble　浅ましい、粗悪な；生まれが卑しい
　
この室に（太陽が？）入室すると、争いが起こるなり平和が訪れるなりといった変化が期待できる。
Annuall ingresse　＝annual ingress　イングレスは入室、入宮のこと。annual（一年おきの、毎年の）とくれば、ここは太陽の入室のことか。
　
勝利については、誰が勝ち、誰が負けるのか。
難民、亡命者、追放者、無法者。
overcome　勝つ、制覇する
worsted　worst「負かす、破る」の過去分詞形か
Fugitive　危機や戦火を避けて逃げた人、放浪する人
Banish　追放する、締め出す
　
第７室の共同表示体は天秤宮と月で、土星か火星が入室しているとよくなく、結婚に不都合が生じる。
色は濃い、黒っぽい色を象徴する。
　
お尻、へそからお尻までを象徴する。
Haunch　（人の）臀部；（家畜の）腰から後肢にかけて
Navill　＝navel　へそ
Buttocks　臀部（臀部全体。大腿の一部も入る）
　
第７室は西のAngleと呼ばれ、またMasculineである。
　
　
　
The eighth House.
〈第８室について〉
　
故人の不動産、死、遺言の内容と性質、故人の遺産と遺言、妻の持参金、召使の分与分、それが多いか少ないか、獲得が容易か困難か。
Men deceased　故人
Will　遺言、遺言書
Testament　遺言書、契約書
Dowry　嫁入り持参金、寡婦の財産
Portion　一部、一人分、取り分、割り当て分、相続分
　
争い事については、第二の敵を表す。
訴訟では、被告人の味方を表す。
Adversaries　敵、敵対者、相手
　
その人がどのような最後を迎えるか。心の中の恐怖と苦悩。死に際して、誰が利益を得るのか、後継者は誰がなるのか。
anguish　（精神的・物理的）苦痛、苦悩
enjoy　享受する、特権を得る
heir　後継者、相続人
　
第８室は陰部を象徴する。
色は緑と黒である。
Privy-parts　陰部（privy　秘密の、奥まった）
　
第８室は天蠍宮と土星が共同表示体である。
痔、結石、排尿困難、毒。第８室は膀胱を象徴する。
Hemoroids　＝hemorrhoids　痔
Stone　結石
Strangury　（痛みを伴う）排尿困難
Bladder　膀胱
　
第８室はSuccedent室で、Feminineである。