2010年7月13日火曜日

“CA” Chapter VIIの覚え書き(第9室から第12室まで)

 
William Lilly “Christian Astrology”
―An Introduction to Astrology―
 
Chapter7(の覚え書き、第9室から第12室まで)
 
Of the twelve Houses, their Nature and signification.
 
 
 
p55
 
The nineth House.
〈第9室について〉
 
宗教者たちが海を越えるような長旅について。その聖職者はどのような種類でもよく、司祭であるか下級聖職者であるかは問わない。
Clergy 聖職者たち
Inferiour Ministers 下級の聖職者
 

夢、理想、外国、書物、学ぶこと、教会からの給与、すなわち聖職禄、その給与にありつくための自己推薦権について。
Church Livings/Benefices 聖職禄。聖職者に対して支払われた給与(話はもっと複雑だが)。
Advowsions =advowson 聖職禄枠があいたときの、そこへの自己推薦権、申請権
 
妻の親族、夫の親族。
& sic e contrario 〔羅〕その逆もまたしかり
 
色は緑と白。
肛門、臀部、太もも。
人馬宮のサインと木星がこの室の共同表示体。
 
木星がこの室にあると、信仰心の面で献身的な人柄を表し、もしくは(そのような才能が?)控えめに与えられている。
modestly 上品に、控えめに、若干
 
ドラゴンズテイル、火星、もしくは土星がこの室を損ねていると、無神論者、もしくは極端な非プロテスタントのようになる。
Atheist 無神論者、不信心な人
desperate 手に負えない、極端な、なおる見込みのない
Sectarist =Sectary キリスト教の門閥主義の、強硬な人々。イングランドでは特に、プロテスタントではない宗派に属す人々を指す。
 
この室は太陽のジョイ、またMasculineでCadentである。
 
 
 
The tenth House.
〈第10室について〉
 
一般的に、王、王子、公爵、伯爵、治安判事、将校など、軍であろうと都市であろうと最高司令官を表す。
Earles イングランドにおける伯爵
Judges 裁判官、治安判事(治安維持を目的とした、警察権の一部を有する役人。地元名士が受け持った。イングランドの制度)
prime Officers 将校
Commanders in chief 最高司令官
 
あらゆる種類の行政官、権威のある役人、母親、人望、昇進、位、職場、法律家を表す。
知的職業、日用品を扱う商売を表す。
Magistracy 行政官、執政官、法を司る文官(下級判事)
Preferment 昇進、抜擢、登用、よい評価を得ること
Profession 知的職業(聖職者、医師、法律家、著述業など)
 
王国、帝国、公国、国々を表す。
赤と白、膝と太ももの裏を表す。
Hammes =hams 膝より上の、太もも後部。臀部の下部も含む
 
第10室はMedium Coeliすなわち中天と呼ばれ、またFeminineで、共同表示体は磨羯宮と火星である。
木星でも太陽でも、この室にあると多くの幸運をもたらす。
高貴な人々にとっては、土星かドラゴンズヘッド(テイル?※)がここにあれば、名誉を台無しにされ、世間の庶民からは大した尊敬を得られない。
deny 打ち消す、与えることを拒絶する
quality 身分の高い
vulgar 身分の低い
 
※ 原典のスキャン版にはここにドラゴンズヘッド(∩)のアイコンが印刷されているが、意味的におかしい。
  いっぽう、リタイプ版には「South Node」とあり、つまりドラゴンズテイルのことだ。
  活版屋がミスったということか?
 
職業の面においても、商売、機械職人にとってはあまり喜ばしくはない。
Mystery 手先を動かす仕事、熟練が必要な手工;職人ギルド
 
 
 
p56
 
The eleventh House.
〈第11室〉
 
友人と友情、希望、信頼、信用、称讃もしくは非難。
Confidence 信頼、信用、確実さ
Praise 称讃、礼讃、ほめること
Dispraise 非難すること、けなすこと、誹謗
 
友人の正直さ、もしくは不信。
Fidelity 約束ごとを守る正直さ、信用できる様子、忠誠心、忠実さ
falsenesse =falseness 偽り、裏切り、信用できない様子
 
統治者周辺については、寵臣、助言者、召使、同僚や同盟国、財産、国庫もしくは宝物を表す。
personate 演じる、役割を果たす、…の振りをする
Favourites =favorite お気に入り、人気者;寵臣、とりまき
Councellours =counselor 助言者、補佐官、摂政。もしくは、councilorならば議員
Associates 同僚、仕事仲間
Allyes 同盟国、盟邦、盟友
Exchequer 国庫、政治に使う資金力、財力
 
戦争では、軍需品、軍隊を表す。
Amunition =ammunition 軍需品
Souldiery =soldiery 軍人、軍隊
 
廷臣などを表す。
Courtiers 宮廷に出入りする人、廷臣
 
少数の貴族と、民衆によって統治されている自治体においては、評議会のメンバーを表す。
assistance 援助、支援;列席者
Councell =council 評議会、議会
 
ロンドンならば、第10室は市長、第11室は市議会である。
アセンダントは一般的に、これらの都市の市民を表す。
体の部位は、脚と足首である。
色はサフラン色すなわち黄色である。
共同表示体は宝瓶宮と太陽で、この室は特に木星のジョイである。
Succedant室で、Musculineである。
この室の影響力は、第7室、第4室と同程度である。
 
 
 
The twelth* House.
〈第12室について〉*原文ママ 
 
個人的な敵を表す。
魔女、そして馬や雄牛、象のような大型の家畜。
悲しみ、苦難、幽閉、あらゆる災難、自滅などを表す。
Tribulation 試練、苦難、苦労
Imprisonments 投獄、拘束、監禁、幽閉
affliction (心身、病気など)苦痛、苦悩、災難
self-undoing 自分で台無しにすること、自己破滅
 
隣人を悪意をもっておとしいれるような人や、密告する人。
maliciously 悪意に満ちて、敵意をもって、意地悪く
undermine 衰えさせる、むしばむ、名声などを傷つける
secretly ひそかに、内緒で
 
第12室の共同表示体は双魚宮と金星である。
第12室は土星のジョイで、これは土星が本質的に困難の元凶だからである。
author 張本人、火元、作り出す人
mischief 災い、障害、不和、不幸;いたずら
 
人体では足(足首から先)である。
色は、緑である。
Cadent室にしてFeminineで、時おり俗に、すべてのCadent室がそうであるように、Cataphoraと呼ばれる。
vugarly =vulgarly 俗に、下品に
Cataphora 下へ向かって動く、低い方へゆく、落ち目になる
 
トレミー派の学説や私自身の数年の経験からするに、このことはいくつかの室の真の性質である。
Caracter =character 性質、気質、特徴
Ptolemeian トレミー(プトレマイオス)派の
Doctrine 学説、教義
 
告白すると、アラビア占星術はさらにいくつかの室をもうけているが、私は実占のなかでその多様性を見つけられていないため、ここでは言及しない。
confesse 認める、告白する
 
 
 

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