キツツキの仲間アオゲラ(緑啄木鳥、青啄木鳥、Japanese green woodpecker, Picus awokera )は、日本固有種なのだという。それが証拠に、学名の awokera は「アオケラ」と読める。ニッポニカな名前だ。
北海道と台湾には、近縁のヤマゲラ(山啄木鳥、grey-headed woodpecker, Picus canus )がいて、両者は棲み分けをしていると見られているらしい。
さて、野鳥探索である。
先月は突発的な用事が入ったりしてなんだか目まぐるしくて、カメラ持参で最後に散歩に出たのは11月2日! 今日は12月12日だから、だいぶ前だなぁ。
歩かなくなってちょっと体が重く感じてきたので、仕事とイベントの隙間に、今日はアップダウンのある神社方面に行ってみた。
その報酬は、アオゲラさん!
アオゲラさんの声が好きで、いつか写真を撮りたいとずっと焦がれていた。念願叶って、初の激写!
偶然などない、すべては必然なのだ
この日、本当は冬鳥のシメ(鴲、hawfinch, Coccothraustes coccothraustes )狙いで散歩に出た。つい数日前に、今季初めてシメを見ていた(=初認)ので、もしかして、と期待していたのだ。
時計を見ると10時になろうというところ。
10時からネットスーパーの配達が来る。近道の緑地を通って帰ろうとすると。
トトン、トトトトン、という音に、ほぼ真上を見上げると、いた、いた。
葉の落ちたコナラの木に、アオゲラだ。
この15分ほど前に「ピョオ! ピョオ!」と鳴き声を聞いていたので、ああ、近くにいるんだなぁ、と思ってはいた。
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ほぼ、真上 |
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たたんだ翼の様子がわかる |
キツツキに特有の頭部の赤い羽毛は、アオゲラさんの場合はモヒカンタイプ。
このコは、おでこの部分は赤くないので女子と思われる。
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そーっと移動して横からお顔を拝見 |
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一応、見つかっていたらしい |
警戒心の強いアオゲラが、ずいぶんと長いこと動かずにいてくれた。
ネットスーパーが来る時間を気にしながらも、じっくり観察してしまった。
首をひょい、ひょいと動かすしぐさが、いかにも鳥さんだ。
動画を撮影している間は残念ながらドラミングはしてくれなかったが、どうやら満足のいく穴が開いていたようで、中を入念にほじっては虫を食べ、周りを見回し、ほじってはゴミを捨て、周りを見回し、ほじっては……と、夢中で延々と繰り返していた。
おどかさないように、そーっとその場を離れ……帰宅。
おまけ。
玄関先までたどり着くと、森のほうから赤いお腹が2羽、飛んできた。
敵対心の強いジョウビタキのオスが、2羽!? と思ったら。
ヤマガラ(山雀、varied tit, Sittiparus varius )だった。
鳴き声なしの逆光だと、やっぱり見間違うなー。
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この夏、隣家の屋根の隙間でこの子たちが繁殖していた |
その数十分後に、ネットスーパーの配達は無事に来たのだった。
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