2011年6月11日土曜日
“CA” Chapter VIIIの覚え書き(土星その2)
William Lilly “Christian Astrology”
―An Introduction to Astrology―
Chapter8(の覚え書き、土星その2)
Of the Planet Saturn, and his signification.
p59
【ハーブ】
土星がつかさどるハーブは以下のとおり。
〔bearsfoot〕=bear's foot 一説にバラ科ハゴロモグサ(ハゴロモソウではない)、lady's mantle(Alchemilla vulgaris)、一説にキンポウゲ科クリスマスローズ属、dungwort 、setterwort 、stinking hellebore(Helleborus foetidus)
〔starwort〕一説に、キク科シオンのこと、aster 一説にナデシコ科ハコベのこと、stellaria
〔woolf-bane〕=wolfs bane キンポウゲ科トリカブト
〔hemlock〕セリ科ドクニンジン(Conium maculatum) 一説にドクゼリ、water hemlock(Cicuta virosa)
〔ferne〕=fern シダ類の総称
〔hellebor the white and black〕=hellerore クリスマスローズ属の花の総称、その白いものと黒いもの
〔henbane〕ヒヨス、stinking nightshade(Hyoscyamus niger)、毒がある
〔ceterach〕チャセン属のシダ、scale fern 、Asplenium officinarum?
〔finger ferne〕ヒメウラボシ科ヒメウラボシ属のシダ(Grammitidaceae Grammitis)
〔clotbur or burdock〕キク科ゴボウ
〔parsnip〕セリ科アメリカボウフウ(Pastinaca sativa)オランダボウフウともいう
〔dragon〕skyscriot.co.uk によればマメ科トラガカントゴムノキ(Astragalus gummifer)のこと。別名が gum dragon であること、その性質が土星に合致するという点から。
〔pulse〕豆類、豆のなる植物
〔vervine〕=vervain =verbena クマツヅラ、バーベナ
〔mandrake〕ナス科マンドレイク(Mandragora officinarum)
〔poppy〕ケシ
〔mosse〕=moss コケ
〔nightshade〕ナス属の有毒植物の総称 ベラドンナ、和名オオカミナスビ(Atropa belladonna)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、ヒヨドリジョウゴ(Solanum lyratum)ほか
〔bythwind〕≒bindweed ヒロハヒルガオ、greater bindweed、old man's night cap(Calystegia sepium)
〔angelica〕セリ科シシウド科(Angelica archangelica)
〔sage〕セージ、サルビア
〔box〕ツゲ科ツゲ属(Boxus)の木の総称
〔tutfan〕=tutsan オトギリソウ科ヒペリカム属コボウズオトギリ(Hypericum androsaemum)
〔orange or golden herb〕≒orache ハマアカザ、ヤマホウレンソウ(Atriplex hortensis)。フランス語 arrache は aurago (golden)のこと
〔spinatch〕アカザ科ホウレンソウ
〔shepheards purse〕=shepherd's purse アブラナ科ナズナ(Capsella bursa-pastoris)
〔cummin〕=cumin セリ科クミン(Cuminum cyminum)
〔horitaile〕=horsetail スギナ科トクサ属の総称(Equisetum)
〔fumirory〕ケシ科カラクサケマン属の総称(Fumaria)
【植物と樹木】
土星がつかさどる植物・樹木は以下のとおり。
〔tamarisk〕ギョリュウ(御柳)属(Tamarix)の低木の総称、ランダムハウスでは特に Tamarix gallica のこと、skyscript.co.ukでは特に Tamarix anglica のこと(同時代の医師がハーブとして勧めているため)
〔savine〕=savin ヒノキ科ビャクシン、ヒノキビャクシン(Juniperus sabina, syn. Sabina cacumina)
〔sene〕=senna マメ科カワラケツメイ属センナ イタリア、フランスなどでは sene、語源はアラビア語 sanā
〔capers〕ケーパー(Capparis spinosa)、フウチョウソウ科フウチョウボク属
〔rue or hearbgrace〕=herb of grace ミカン科ヘンルーダ(Ruta graveolens)
〔polipody〕=polypody ウラボシ科エゾデンダ属のシダの総称(Polypodium)、デンダはシダの古名か方言、一説には連朶のこと?
〔willow or sallow tree〕ヤナギ属の総称(Salix)、sallow は特にサルヤナギ Salix caprea のこと
〔yew-tree〕イチイ科イチイ属、ヨーロッパイチイ(Taxus baccata)
〔cypresse-tree〕ヒノキ科イトスギ属、セイヨウヒノキ(Cupressus)
〔hemp〕麻、大麻 アサ科アサ属(cannabis sativa)
〔pine-tree〕マツ科マツ属(Pinus)
p60
【獣など】
土星がつかさどる獣は以下のとおり。
〔asse〕ケープギツネ Vulpes chama キツネ全般のこと?
〔cat〕ネコ Felis catus
〔hare〕ノウサギ属の総称 Lepus
〔mouse〕ネズミ
〔mole〕モグラ科の総称 Talpidae
〔elephant〕ゾウ Elephantidae
〔beare〕=bear クマ Ursidae
〔dog〕イヌ Canis familiaris
〔wolf〕オオカミ Canis lupus
〔basilisk〕バジリスク 想像上のバジリスク、もしくはイグアナ科バジリスク Basiliscus
〔crocodile〕ワニ科クロコダイル属の総称 Crocodylus
〔scorpion〕サソリ目の総称 Scorpiones
〔toad〕ヒキガエル科ヒキガエル属の総称 Bufo
〔serpent〕ヘビ
〔adder〕ヨーロッパクサリヘビ Vipera berus
〔hog〕食用に飼っているブタ
腐敗したものの中で繁殖するような四つん這いの動物、陸上、水中、廃墟など。
creep はう
putrifaction =putrefaction =putrification 腐敗
【魚と鳥】
〔eele〕=eel ウナギ;ウナギ類の総称(Anguilliformes)
〔tortoise〕カメ、特に陸生のカメ、淡水のカメ(のはずだが、魚の項目に入っているので、水棲のカメのことだろう)
〔shel-fish〕=shellfish 貝;甲殻類
〔bat〕コウモリ
〔blude-black〕=blood black? 吸血コウモリのこと?
〔crow〕カラス
〔lapwing〕チドリ科タゲリ Vanellus vanellus、Eng. syn. green plover, pewit, peewit
〔owle〕=owl フクロウ
〔gnat〕双翅目(ハエ目)Diptera のユスリカ科 Chironomidae 、ブユ科 Simuliidae 、ヌカカ科 Ceratopogonidae など、血を吸うもの
〔crane〕ツル
〔peacock〕クジャク、特に雄のクジャク
〔grashopper〕=grasshopper キリギリス科 Tettigoniidae 、バッタ科 Acrididae の総称
〔thrush〕ツグミ科 Turnidae の総称
〔blackbird〕ツグミ科クロウタドリ Turdus merula
〔ostritch〕=ostrich ダチョウ Struthio camelus
〔cuckoo〕カッコウ科 Cuculidae の総称、英では特にカッコウ Cuculus canorus のこと
【場所】
土星は以下の場所で喜ぶ;砂漠、森、薄暗い谷、洞穴、巣穴、穴、山、教会の敷地など人が埋葬されている所、
荒れ果てた家、炭鉱、湿地帯、不潔でにおう泥のある所、井戸、オフィス
obscure 薄暗い、闇に包まれた、奥まった、人目につかない
vallie =valley 谷
den 巣穴、隠遁のすまい、犯罪者の隠れ家
ruinous 荒廃した、朽ちた、ぼろぼろの
cole-mine =coal mine
sink 低地、湿地、沼地;はきだめ、巣窟
【鉱物】
〔lead〕鉛
〔load-stone〕=lodestone 磁鉄鉱
〔drosse of all metals〕=dross 溶けた金属の浮きかす、垢
〔dust and rubbidge of everything〕=rubbish あらゆるものの廃棄物、がらくた
【石】
サファイア、ラピスラズリ、黒いものすべて、
ugly Country Stones not polishable, and of a sad, ashy or black colour.
不格好なそこらの石で磨けないもの(磨いても意味がないということ?)で、
くすんだ色だったり、灰色だったり、黒い色のもの
【天候】
土星は以下の天候を引き起こす;曇天、暗い天気、寒くてつらい天候、どんよりとした天候、黒くうごめく雲。
このことは、物語の中でより顕著である。
dark 光がない、陰鬱な、暗い
ayre =air
hurtfull =hurtful 有害な、苦痛を感じるような
thick 空気が湿って重苦しい、濁った、どんよりした、霧が深い
cadense =cadence 律動的に動く
treatise 文献、論文:〈廃〉物語、説話
【風】
土星は天の東側で喜び、彼に属するあらゆる植物を集めるときに東風を起こす。
土星の時間には古代人たちはその顔を東に向けて観察した。
土星はもし可能ならアングルハウス、またはアセンダントや第10室、第11室にあって、
月が土星に120度や60度を作りにくることを(期待している? 述語なし)。
East quarter of Heaven 天の東半分、10、11、12ハウスの象限
ancients 古代人、古老、長老:〈廃〉旗、旗手
observe 観察する、細かく検証するために見る
his hour カルディアン・オーダーで土星の支配する時間
【オーブ】
土星のオーブは前後に9度ずつである。
これは、土星がアプライのときも、他の天体がアプライのときも、土星の影響が働き始めるのが
土星とのアスペクトの9度圏内に入ったときであり、その影響は、アスペクトから9度より多くセパレートするまで続く。
【年】
出産に関しては、土星は妊娠後の1カ月目、8カ月目を表す。
土星が表す最長の年は465年、長くて57年、平均的には43年と半年、短いと30年。
このことの意味するところは以下のとおり;新しい建物を建てること、街や都市、家門を興したり、公園などを作ることを
許可するとき、それは土星がエッセンシャル・ディグニティ、アクシデンタル・ディグニティの両面で強い時に始められるべきだ。
占星術師は、家門や公園などが、栄誉とともに、大きな変化なく465年間続くことを明らかに推測するだろう。
さらに、ある人の出生図で土星が出生図の支配星であるなど品位がよい場合、その人が本来そなわったものとして
57歳までは生きるだろう。ほどほどの品位の場合、本来そなわったものにしたがっても43歳。
もし土星が、出生図の支配星であるにもかかわらず弱い場合、その子は30歳まで、それ以上は難しいだろう。
土星の性質はコールドにしてドライであり、こうした性質が人々に害などをなしたりするのである。
年齢については、よぼよぼの老人、父、祖父に関係し、これは植物、樹木、すべての生き物についても同様である。
generation 出生;生殖;発生
conception 妊娠;概念、理解;想像力;着想
whereof 〈関係詞〉そのことについて
admit 承認する;許可する;認める
principality 公園
conjecture 推測、推測する
semible =sensible? 知覚できるほどの;明らかな
alternation 変更
again 再び;お返しに;そのうえ;元のところへ;答えて
Lord of the Geniture エッセンシャル・ディグニティとアクシデンタル・ディグニティを考慮した結果、そのチャートで最も強い天体。geniture は誕生、出生のこと。
according to …によれば、…にしたがって;…に応じて
Lord of the Nativity =Lord of the Geniture
destructive 破壊的な;破滅させる;有害な
as to …に関しては、…については;…に応じて、…にしたがって
decreped =decrepit 老いた、老衰した、よぼよぼの;老朽化した、使い古した
【国】
〔Bavaria〕バイエルン公国(17世紀当時)
〔Saxony〕ザクセン王国
〔Stiria〕=Styria 現在のオーストリア・シュタイアーマルク州
〔Romandisle〕=Romandiola ローマンディオラ。イタリア・アペニン山脈北部の、ピアチェンツァ、クレモナ、パルマ、ボローニャなどを含む地域。
〔Ravenna〕ラヴェンナ。ローマンディオラの東部に隣接する都市。当時は教皇領。
〔Constantia〕現在のタルトゥース。シリア西部の主要な港町で、地中海に面している。3世紀ごろにコンスタンティヌス帝がこの街を援助したことからこの名がある。
〔Ingoldstad〕=Ingolstadt インゴルシュタット。バイエルン公国の都市。
【天使】
大天使カシエル、またの名をカプティエル
土星の友は木星、太陽、水星であり、敵は火星と金星である。
我々は土曜日を彼の日と呼び、これは、太陽が昇るとともに、土星がその日の最初の1時間を支配し始め、
その日全体をも司ることによる。
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