2014年7月1日火曜日

【2014年】新生OTTAVA、ストリーミングの音質は、いかに?

 
OTTAVA 第2楽章の1日目。
オーディオマニアの父は、
一日の30分ほどOTTAVAを大音量で流すのだが、
今朝、父は 「音質が悪くなった」 とガッカリして聴くのをやめてしまったそうだ。
キンキン、シャーシャーしていて聴くに堪えないと言って…。
 
そんな話を聞いてすっかり気になってしまい、
パソコンでOTTAVAのストリーミングをちょちょいと解析してみた。
その接続先を見ると、URLに 「/otvlv64/」 という文字が見える。
これが 「ビットレート64kbpsですよ」 という意味だったら……
エッ? まさか?と思ってしまった。
 
従来のリアルタイム、ノンストップのストリーミングは
調べたことがないのでわからないが、
これまでオンデマンドなどで流されていたものは、
ビットレート 「128kbps」 のmp3ファイルだった。
1秒間に音楽データが128キロビット流れてくる128kbpsは、
ブロードバンド時代の音声ストリーミングとして標準といわれるが、
個人的には音質が保たれるギリギリのラインだと思っている。
だというのに、前掲の 「/otvlv64/」 が
「OTTAVAの配信レベル64」 のことだとして、
これが従来の半分のデータ量しかない64kbpsのことだとしたら……。
 
ミュージックレーベルNAXOSがバックについたことにより、
これまでよりもソフト販売の動きが活発になることは当然、予想される。
有料の高音質配信の件もちらほら聞こえてくる。
差別化のために、通常の無料ストリーミングの音質を低下させている可能性は高い。
「プレゼンターからのおすすめをお買い求めいただけますか?
それとも番組だけで満足されましたか?」 という問いかけには、
「その音質でいいの?」 という一見わかりにくい部分に対しての問いかけも
またなされているということか。
 
 
昨夜、日付が変わってすぐの午前1時に新しい公式サイトから音楽が流れてきたとき、
「あれっ、ボリュームが低くなったなぁ?」 ということは感じた。
システム変更などがあったわけだから、その程度のことは予想していた。
これまでもオンデマンドの再生パネルがちょびっと仕様変更するたびに
ボリュームの変化はあったし、特に驚かなかった。
 
しかし、ビットレートが減ると、音楽そのものが 「痩せて」 聞こえるのは確かだ。
音声データの圧縮はもともと 「人の可聴域の限界を考慮して、
どうせ聴こえない周波数帯はカットしてしまえ」 という考え方が
ベースになっているわけだが、無理な圧縮をすることで、
聞こえていたほうが遥かに音楽を楽しめるはずの要素まで削ぎ落とされてしまう。
結果、全体的に痩せ細って、ボリューム低下に似た悪影響もあり、
曲が魅力的に聞こえなくなる。ノイズも出現する。
 
 
残念ながら、今の騒々しい我が家の環境とおそまつな再生機材では
音質の低下までは感じ取れなかったが、今朝の父の発言を聞いて、
2つの可能性を考えた。
 
1、単に配信音量が下がったために、アンプなどで満足な音量にアップさせると
  ホワイトノイズが乗ってしまうという可能性
2、配信される音質そのものが低下した可能性
  (たとえば128kbpsから64kbpsへ)
 
2が本当なら強硬なマーケティングに出てきたな、と思わざるを得ないが、
「聴取に堪えないのでもう聴かない」 と思われてしまっては本末転倒だ。
ましてや、多くの人はそういう不満を感じたら黙って離れていってしまう。
 
 
OTTAVAに背を向けてしまいそうな父に、
OTTAVAサイトでそのうちアンケートが実施されるから、
そこに意見を書くのが一番いいかも」 と伝えたのは言うまでもない。
  
 
※ 私の父のオーディオ機器は以下のとおり。
  カッコ内は入手価格。目安として記載。
 
USB-DAC  :  CEC DA 53(3万)   
プリアンプ  :  Conrad-Johnson PV4 tube preamplifier(入手価格不明)
メインアンプ :  Onkyo Integra M 508(20万)
スピーカー  :  Onkyo Scepter2002  (2基で計40万)
 
USB-DACからして3万円で手に入れたもの
(メーカー希望8.5万円だそうで……)
なので、決して安物で聴いているわけではない。
「音がシャーシャーして聴こえるのはスピーカーのせい」と断定する前に、
仮に安物のオーディオ機器で聴いていたとしても、6月30日までと7月1日からとで
音質に差を感じている人がいることを考慮すべきではないか。
リスナーの聴取環境が変わらないのに、配信元が変わっただけで
音質に変化が出たなら、それはやはり配信元に原因があると考えるのが妥当である。
 
 
 

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