2013年12月6日金曜日
娘ちゃんゴハン
娘ちゃんは本当に離乳食嫌いな子で。生後7ヵ月で始めた離乳食は最初のうちこそよく食べてくれたが、もののひと月で突然拒否、以来、何をどうあげても食べない期間が続いた。スプーンと見ればむんずとつかみ、放り投げる。食べ物を手づかみすればそれはおもちゃに早変わり。それすら利用して、おもちゃに気を取られている間にスプーンを口元に持って行くと、歯を食いしばって口をつぐむ。
7月下旬、生後11ヵ月の時に助産院に相談に行ったら、「おっぱい大好きな子はそうなのよね。もうあきらめて、おっぱいを嫌がる日が来るまで徹底的に授乳だけでいったら?」と指導されてしまった。
ところがその1ヵ月後、自費で行った1歳児健診では当然のように鉄分不足と痩せぎみの体について指摘され、市の栄養相談に行ってはどうかとアドバイスされた。しかし、どうせ「そのうち食べるようになるわよ」と言われることもわかっているし、次の定期健診が1歳6ヵ月であることを考えると、よし、1歳3ヵ月になってもこの状況が続くようなら相談に行こう、と考えた。
9月初め、実家の母との電話で私の幼少期の話になり、私が赤ちゃんせんべいをよく食べたものだというので、娘ちゃんにも試しにあげてみた。するとボーロも食べない娘ちゃんが赤ちゃんせんべいを食べ、感激したのを覚えている。ここから毎食、赤ちゃんせんべいをあげることで、三度の食事のリズムを教えることができるようになった。
暑い残暑のころだったからか、9月は娘ちゃんがそうめん好きであることを再確認できた。薄いめんつゆに、ゆるめにゆでたそうめんを泳がせたものをあげるとよく食べた。そうめんをくるりとまるめて指先にのせ、運んでやると素直に口をあけた。よく食べたと言っても、そうめん5本も食べれば大騒ぎ。しかし、具があると嫌がる。そうめんは舌ざわりやのどごしのよさで抵抗がないようだった。同じころ、タレビンで麦茶をあげることに成功し、そこからコップ飲みができるようになっていた。
10月になると、娘ちゃんはお腹をこわした。お腹の風邪ではないかという。ここで半月ほど食事訓練が中断。しばらく母乳だけでやってみたが、小児科で整腸剤など処方され、それを飲ませるためにも赤ちゃんせんべいと、ストロー飲みができるようになったばかりの麦茶はあげることにした。
10月半ば、ひさびさにそうめんをあげてみると、あんなにスプーンを嫌がっていた娘ちゃんが、スプーンに進んで口を寄せるようになっていた。スプーンの上のそうめんを上手に唇を使って口に取り込む。スープだけをあげても、上手にすする。食事訓練を中断していたにもかかわらず、毎月16日にやっている計量では体重増加も著しく、固形物を食べることの効果を思い知った。
そんなこんなで、こちらのやる気にはますます追い風が吹く。しかし、そうめんなら食べてくれることがわかっても、いつもいつも味付けはめんつゆというわけにはいかない。スープやシチューにパスタのように入れてみて、毎日が実験。毎食、そうめん8本とか10本とか、お味噌汁だのホワイトシチューだので煮てあげてみる。
やっと食べるようになったと思っても、どうしても食べムラがある。そうめんは食べてくれないのに、赤ちゃんせんべいなら食べてくれるという日もある…。でも、これにいちいちガッカリしてはいけない。娘ちゃんも私も、両者いずれも手探り。お互い、何をおいしいと思うのかがまだわからないのだ。
そうこうしているうちに、ダシが利いたものが好きだということがわかってきた。牛スジのシチューは喜んで食べる。丁寧にしっかりダシをひいたおでんは大根もちくわぶも余さず食べた。なるほど、赤ちゃんはグルメだというわけだ。
それがわかってから、大人用の料理からとりわけて食べさせることが増えた。相変わらずそうめんなので、大人の鍋から娘ちゃん用の小鍋にスープを移し、そこに折ったそうめんを投入、さらに、小分け冷凍の具を適宜入れて煮る。11月も半ばを過ぎるころには、そうめん10本は毎回完食するようになり、食事のたびに鉄分補給のためにあげている赤ちゃんせんべいも1食あたり2枚になっていた。もちろん、月中の計量でもまた顕著な体重増加が見られた。
最近では、つるつるしたそうめんだけでなく、ごろごろした舌ざわりの具にも慣れた。そのためか白米も食べてくれるようになった。チキンのトマト煮に白米とチーズを入れてリゾットにする。ジンギスカンのタレを手作りしてラム肉を焼き、焼肉丼にする。シチューなどにはベビーフードの粉末野菜スープを入れるとまろやかに味が整う。レトルトや瓶詰めのベビーフードは使わない派だが、粉末ダシの類は使える。
1歳3ヵ月の今、そうめんなら15本をやすやすと完食。白米なら20g。そこにごろごろと具が入り、赤ちゃんせんべいは毎食3枚。麦茶は50ml。さらに、母乳を好きなだけ与える。どうやら、栄養相談には行かなくてもよさそうだ。
夕食に上記の分量をしっかり食べるようになったら、夜中の授乳の回数が減った。昨夜は就寝時に授乳してから次に目が覚めてほしがるまで4時間あいた。その前の晩は3時間おきだった。これまで夜中に1時間半おきにあげていたことを考えると、私の脳も体もすごく楽だと実感する。手づかみ食べ、スプーンを自分で使うことなど、できるようになりたいことはまだまだ多いが、成果が出ていることを心の糧にして、じりじりと進めていこうと思う。
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